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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる
村山 匡一郎
映画評論家、大学講師
おしえて!ドクター・ルース
19/8/30(金)
新宿ピカデリー
セックスのことを大っぴらに話すことは今でもはばかれるが、それでもこの半世紀ほど前からセックスをタブー視することは緩んできた。米国では第2次大戦後に発表された「キンゼイ・レポート」が知られるが、1980年代からラジオ放送(その後にテレビ放映)されたセックス・セラピストのトーク番組が有名になった。そのセラピストがドクター・ルースというおばさん。両親と祖母をホロコーストで失ってアメリカに渡ったユダヤ系女性であり、タブー視されたセックスを嫌味なく語ることで評判を呼んだ。そんな彼女に密着した面白いドキュメンタリーだ。彼女が歩んできた厳しい半生もさることながら、現在91歳の彼女の何よりも明るく気さくな性格が人を惹きつけてやまない。
19/8/26(月)