10年前、ショパン生誕200年の節目の開催で大いに盛り上がった、第16回ショパン国際ピアノコンクール。アヴデーエワ、トリフォノフ、ゲニューシャス、ボジャノフ、ヴンダー、ホジャイノフ…と、とにかくファイナリストに個性的な面々が揃った印象的な回でした。そのコンクールで第5位となったのが、フランソワ・デュモンさん。香り高い音、いぶし銀の味わい深い表現が魅力の、フランスのピアニストです。 彼はショパンコンクール入賞以前の2008年の時点で、モーツァルトのピアノソナタ全集を録音しているというモーツァルト弾き。近年は、弾き振りによるモーツァルトの協奏曲全曲録音にも取り組んでいるといいます。そんなデュモンさんによる久しぶりの来日リサイタル。東京公演は、得意とするオール・モーツァルト・プログラムです！ コンクールから10年、ピアニストとしてどんな変化を遂げたのか。より一層深まった音楽を聴くことが、とにかく楽しみです。

20/2/28(金)