古今東西、音楽の世界に限らず、映画や演劇、舞踊、様々なジャンルで人と人との出会いが素晴しい芸術作品を生み出してみた。幼い頃から神社で育ち、自然の語らいに耳を澄まし、言葉を唄うと許され、作詞作曲を手がけた楽曲には洋楽器と雅楽器を合体させ、独特の魅力がある音楽世界を創造し続けてきた涼恵と、EXILEから中島美嘉に至るまで多くのアーティストに楽曲を提供して編曲、プロデュースを手がけ、また映画、ドラマ、アニメ作品の音楽制作に携ってきた作曲家・編曲家・音楽プロデューサーの長岡成貢の出合いはその好例だろう。 僕はスーパーバイザーという立場で涼恵の通算5枚目になる最新アルバム『楽園』の制作に関わってそれを実感した。音と言葉が宙を舞い、美しい織物のように創り上げられた音楽空間。アルバムの発売に合わせて渋谷セルリアンタワー能楽堂で行われるライヴにも僕は期待している。

20/4/5(日)