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植草 信和
1949年生まれ フリー編集者(元キネマ旬報編集長)
日本ヌーヴェルヴァーグとは何だったのか
19/2/2(土)~19/2/22(金)
シネマヴェーラ渋谷
『紅の流れ星』 シネマヴェーラ渋谷「日本ヌーヴェルヴァーグとは何だったのか」(2/2〜22)にて、2/16〜22に上映 “今更ながら”の類いだが、フランス映画の名作『望郷』を下敷きにしたのが舛田利雄監督、石原裕次郎主演の日活映画『赤い波止場』。そのリメイクが舛田監督、渡哲也主演の『紅の流れ星』。だが、それは単なるリメイク作品ではない。『望郷』をベースに、『勝手にしやがれ』のジャン=ポール・ベルモンドのキャラクターを、本作の主人公である渡哲也演じる“五郎”に投影させているからだ。だから『紅の流れ星』は『望郷』を父に、『勝手にしやがれ』を母に持つ、日本生まれの異端児ということになる。 ヒロイン...
19/2/13(水)