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伝説のSF映画評論家が選ぶ、現代のSF、ホラー映画など

中子 真治

1953年生まれ SF映画評論家、飛騨高山留之助商店店主

ターミネーター:ニュー・フェイト

1984年の低予算SF映画『ターミネーター』の信奉者としては、次々に作られるシリーズを観るたび、どれだけ大金を注ぎ込んでも、どう最新のデジタル技術を駆使しても、所詮は1作目を超えられない単に激しい映画だなぁと感じて終了。オリジネイターの手を離れた『T3』や『T4』がそんな思いをいっそう強くした。ちなみにTVシリーズの『サラ・コナー・クロニクルズ』や、三部作の第1弾として公開されるも、尻切れトンボに終わった『ターミネーター:新起動/ジェネシス』は観たような気がするが、よく覚えていない。 というわけで、ジェームズ・キャメロンがストーリーを考案しプロデューサーとして製作にも深く関わり、『T2』の正統な続編と謳う『ニュー・フェイト』と、どう対峙するか。予告編で『T2』以来のリンダ=サラ・コナー=ハミルトンとひさしぶりに再会し、お馴染みのセリフを今度は彼女が口にするのを目の当たりにして、ウケ狙いというか、ファンサービスが度を過ぎはしまいかと心配になりつつ、怖いもの見たさの心境で試写に臨んだ。 結論、とりわけ『T1』のアナログB級感より『T2』のデジタル・ブロックバスター風味がお口に合う人には、『ニュー・フェイト』はサービス精神てんこ盛りのご馳走である。で、私はというと『ブレードランナー2049』のミステリアスな娼婦役も忘れがたいけれど、TVシリーズ『ホルト・アンド・キャッチ・ファイア 制御不能な夢と野心』で天才プログラマーを演じたマッケンジー・デイヴィスが、『T3』のT-X以上にターミネーちゃん的アクションを披露して、それだけでうれしい気分になったのでした。

19/11/6(水)

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