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日本の舞台のほか韓国演劇、フィギュアスケートにも関心あり

上野 紀子

演劇ライター

ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』

登場するのは男性二人のみ、彼らの6歳から35歳までの友情を描いたミュージカルが日本初登場です。2006年にトロントでスタートし、ブロードウェイにも上がった作品ですが、その存在が大きくクローズアップされたのは2010年に韓国版が作られてから。ソウルの演劇街、大学路ではそれ以降も再演が繰り返され、多くの俳優さんによって引き継がれている人気舞台なのです。人気小説家トーマスが、幼なじみのアルヴィンの葬儀に出席するために故郷に帰ってくる……っていうこの出だしからして早くも胸揺さぶられますよね。弔辞を書こうとするトーマスの前に、死んだはずのアルヴィンが現れて、二人の思い出をたどり始め……ってもうこの前提で涙腺危ういです。筆者が大学路の小劇場でこの芝居を観た時も、客席をびっしり占めたピュアな女子たちがタオル(ハンカチではない)を握りしめてもう泣く泣く。全編を覆うメロディも美しく、おおいに心清められる佳品。日本版は田代万里生さんと平方元基さんの、なぜかこれまでWキャストとして同じ役を担うことが多かった仲良しコンビが務めます。そしておそらくこれは日本のみ!? このお二人がなんと、役を交換して交互に演じる“相互上演”に挑むそう。二度観ないとイカンということですね! 文学座のキレ者、高橋正徳さんの演出にも注目必至です。

19/10/2(水)

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