凄い完成度。 インド・ムンバイの超高級ホテルを凶悪な武装テロリスト集団が襲撃、宿泊客や従業員たちを次々と殺害していく。そこからいかにして逃げ、脱出するか。また救出するか。その様が群像劇としてスリリングに描かれていく。 無感情に誰彼構わずに虐殺を重ねるテロリストたちの容赦なさの恐怖、個々に設定されたサスペンス状況の巧妙さ、各主要人物のキャラクターの的確な描き込みとが見事に合わさり、序盤から握った手から汗が止まらない。 しかも、そこにところどころユーモラスな描写も挟まるものだから、演出の緩急もバッチリだ。 パニック状況の中、百戦錬磨の勇士のように冷静沈着に振る舞い、脱出の指揮を執る料理長がカッコいい。

19/9/23(月)