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「クラシックソムリエ検定」編集長にしてピアノのスペシャリスト
高坂 はる香
音楽ライター
阪田知樹 ピアノ・リサイタル
21/10/14(木)
サントリーホール 大ホール
今年、エリザベート王妃国際コンクールに入賞したことでまた注目を集めていた阪田知樹さん。まだ28歳とお若いですけれど、今年がデビュー10周年!ということで、はじめてサントリーホールでリサイタルを開きます。リサイタルのテーマは「幻想」。なにかこう、いつも何かを空想しながら生きていそうな阪田さんにはぴったりのテーマです。 前半は、ベートーヴェンの月光ソナタ、シューマンの「幻想」。そして後半は、それこそデビューの頃であろう18歳の時から大好きだといってその魅力を力説していた、リストの作品を演奏。卓越したテクニックで華やかな演奏を届けてくれるであろう、「〈リゴレット〉による演奏会用パラフレーズ」も楽しみですが、やっぱり今回も期待するのは、ピアノ・ソナタロ短調。リストのピアノ曲の中でももっとも大きく重要と言えるこの作品で、リスト愛を炸裂させることでしょう。
21/10/9(土)