レコード店を舞台にした映画って、本当すばらしい作品が多い。古くは、ミュージックテープ作成に命を賭けるモテない男たちの『ハイ・フィデリティ』。最近だとブルックリンの海辺のレコード店を営む父娘の物語『ハーツ・ビート・ラウド』も素晴らしかった。本作も、その流れに沿っている。1970年代、北アイルランド独立闘争が燃え上がり、爆弾テロが相次ぐベルファストの街で、奇跡のように生まれたレコード店。対立する党派を超えてその店に集まってきたパンクロッカーたちと店主の交流を描いた実話。もうこうやってストーリーを短く紹介するだけで、心が熱く燃えてくる。音楽好きな人全員に観てほしい。

19/7/31(水)