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水先案内人のおすすめ

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山内宏泰

ライター

塩田千春展:魂がふるえる

ひとりの人間の内側に入り込んで、そこに渦巻く切実な想いに直に触れる── 。そんな稀有な体験をできる場として、森美術館での塩田千春の展示は築かれている。生々しく、ときに痛々しさを感じる作品ばかりが並ぶから、観る側はそろそろと慎重に歩を進めることになる。 空間内を無数の赤い糸が行き交い、何艘かの舟と結びつけられている。赤糸は人の身体内にある神経組織のようにも見えるし、「赤い糸で結ばれた仲」という言葉から連想すれば、これは人の想いがかたちを伴ったものなのかという気もしてくる。黒い糸に覆われた空間もあって、こちらは焼け焦げたピアノとつながっている。音が物質になって宙空を漂っているかのよう。大型インスタレーションの中に身を浸していると、展名の通り魂が共鳴し震え出す。

19/6/30(日)

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