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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる
村山 匡一郎
映画評論家、大学講師
サウナのあるところ
19/9/14(土)
アップリンク渋谷
サウナといえば、フィンランドといえる。わが国でもサウナを楽しむ人が多いが、そんな人々もフィンランドこそサウナの本場という印象が強いのではないか。確かに人口約550万人の国に約300万個のサウナがあると聞けば、うなずかざるをえない。そんなサウナをめぐるフィンランドのドキュメンタリーだ。面白いのは、家庭用、キャンピングカー型、電話ボックス型などさまざまなタイプのサウナがあること。そんなサウナで夫婦や親子、友人や仲間が楽しんでいるが、映画では、男性を中心に、お互いに人生の喜怒哀楽を本音で語り合う姿に焦点が当てられる。かつての銭湯のように、サウナは裸の付き合いによるコミュニケーションの場であり、その入浴文化が知れて楽しい。
19/9/10(火)