劇団四季の最新作は、1952年の同名映画（邦題「巴里のアメリカ人」）に想を得て、2014年にパリで初演されたミュージカル『パリのアメリカ人』です。翌年ブロードウェイに進出、トニー賞ミュージカル作品賞など10部門にノミネートされ4部門を受賞しました。 映画版は、アメリカ音楽の魂、アイラとジョージのガーシュウィン兄弟による楽曲を使い、新たなストーリーを展開する、今で言うカタログ・ミュージカルのはしりですが、舞台版はその内容をさらに膨らませ、史実も織り交ぜながら、戦後のパリを舞台に若者たちが前を向いて生きていく物語になっています。 特筆すべきは、この作品でトニー賞振付賞を受賞した、英国ロイヤル・バ...

19/1/15(火)