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NO MUSEUM, NO LIFE.
鈴木 芳雄
編集者/美術ジャーナリスト
高山 明 / Port B「マクドナルドラジオ大学」
19/5/25(土)~19/5/26(日)
マクドナルド六本木ヒルズ店
マクドナルドが「大学」になる。演劇ディレクター/アーティスト高山明の作品だ。客は「学生」としてマックの商品の一つ「講義」を注文して聴講できる。「教授」を務めるのはなんらかの事情で故国を離れることになった移民や難民。「教授」は店内のどこかでピンマイクを通して講義をしている。学生はカウンターで受け取ったポータブルラジオなどの受信デバイスを通して、リアルタイムで聴講する。マックはしばしばアート作品に利用されてきた。バンクシー、トム・サックス、ジョナサン・バーンブルック…。グローバル資本主義の象徴であり、手軽さや低価格を売りにした食の代名詞とされているからだろう。なぜマックなのか、なぜわざわざラジオなのか、その理由が僕は実際に受講してみて、なるほど!と理解できた。
19/5/22(水)