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ドキュメンタリーの面白さを知ると映画の見方が変わる

村山 匡一郎

映画評論家、大学講師

けったいな町医者

高齢化社会を迎えて終末期医療が話題になることも多い。人生の最期をどこで迎えたいか。病院か、自宅か。尼崎市の長尾クリニック院長の長尾和宏医師は、「家が病室で、町が病棟」という考えから在宅医療で患者の最期を看取ってきた。そんな彼の在宅医療の日々に密着したドキュメンタリーだ。老齢からくる心身の衰弱、末期ガン、肺気腫などの多くの患者と家族に向かい合う姿。医者の性格や気質によって当然ながら患者の対応に違いはあるとはいえ、長尾医師の抱く終末期医療の理念とキャラクターの良さが患者に安心感を与えているといえる。彼をモデルにした高橋伴明監督『痛くない死に方』が同時に公開されるので、両方の作品に浸りながら、自分と家族の終末期に想いを馳せてみるのもいいだろう。

21/2/12(金)

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