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「名画座かんぺ」発行人による極私的旧作邦画オススメ

のむみち

名画座かんぺ発行人

3回忌追善 大映映画の大輪の華 京マチ子 Part2

去る5月12日に三回忌を迎えた京マチ子の、今年2月に催されて好評を博した三回忌追善イベントの第二弾です。今回のラインナップは、以下の2本立て計8本。 市川崑監督によるスタイリッシュでゴージャスな京マチ子の七変化が楽しめる『穴』と、不穏ながらもどこかユーモラスな『鍵』(北林谷栄が全部かっさらうラストが最高)。 京マチ子の官能美を撮るのに長けていた木村恵吾監督による実在の人物”明治の毒婦”高橋お傳の情念を描いた『お傳地獄』と、京が気の強い一途な酌婦を演じた『馬喰一代』。 同じく木村恵吾監督の、戦前、田中絹代&上原謙のコンビで一世を風靡した『愛染かつら』のリメイク版と、清水宏監督による宝塚出身の淡島千景とOSK出身の京が対照的な姉妹を演じる『踊子』。 伊藤大輔監督によるダイナミック時代活劇『地獄花』(同じ伊藤大輔監督×鶴田浩二&京マチ子主演×伊福部昭音楽で作られた名作『いとはん物語』と同年作)と、盲目の娘と娘に献身的に尽くす奉公人の至上の愛を描いた『春琴物語』(こちらも戦前の田中絹代の『春琴抄』のリメイク)。 以上、オリジナル脚本の『穴』を除く7本が原作ものです。そして年代的には、1951年の『馬喰一代』から1960年の『お傳地獄』までで、全て1950年代。年齢的にも27歳から36歳まで、と、はちきれんばかりの魅力を湛えた、まさに「輪の華が開花した」この時期の京マチ子を是非、大きなスクリーンでご堪能ください!

21/5/26(水)

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