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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家
野村 正昭
映画評論家
バスキア、10代最後のとき
18/12/22(土)
YEBISU GARDEN CINEMA
1988年に27才の若さで亡くなったアーティスト、ジャン=ミシェル・バスキアについては、劇映画『バスキア』(96)や、ドキュメンタリー『バスキアのすべて』(10)で、その才能については知っていたけれど、没後30周年を記念して満を持して製作された、このドキュメンタリーで、彼の存在をさらに身近に感じることができた。 78年から81年にかけて、友人のアパートを転々としながら、作品を生み出していたバスキアの、傍から見れば、ある意味では困った青年でありながら、それでも様々なグラフィティ・アートを見ると、やはり目を見張らざるをえない。同時に政治的な諸問題や、ヒップホップ、パンクロックなどに溢れていた当時...
18/12/22(土)