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NO MUSEUM, NO LIFE.

鈴木 芳雄

編集者/美術ジャーナリスト

生命の庭―8人の現代作家が見つけた小宇宙

東京都庭園美術館は工芸やデザインやファッション、この美術館の成り立ちや建物の背景にある1920年代30年代をテーマにした展示、そして年に一度、現代美術の展覧会を開催している。今年はこれ、「生命の庭―8人の現代作家が見つけた小宇宙」。「生命」という主題のもと、8人の気鋭&ベテランのアーティスト(美術館によれば「日本を代表する8人」ということだがそれは誇張だとして)がそれぞれ魅力的な作品を繰り出し、この建物を存分に生かした展示をしている。加藤泉はますます楽しませてくれるし、淺井裕介、山口啓介は場との相性の良さを見せている。青木美歌の展示の上手さは抜群。個人的に最も高く評価したいのは、フランス滞在の成果の大きさがうかがえる志村信裕の作品だ。他に小林正人、佐々木愛、康夏奈(今年2月逝去)が参加している。

20/11/15(日)

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