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水先案内人のおすすめ

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落語を中心に、講談、浪曲など演芸を長く担当。著書、編著も多数。

長井 好弘

演芸ジャーナリスト、読売新聞編集委員

第610回 三越落語会

ホール落語の老舗から、うれしい便りが届いた。7月の同会公演で、落語家生活78年という大ベテラン、四代目三遊亭金馬(90)がトリを務めるのだ。金馬は昨年夏に体調を崩して入院、一時は現役続行も危ぶまれた。それが奇跡的に回復し、寄席への完全復帰に向けて稽古を続けていると聞き、「ああよかった」と胸をなでおろしたものだ。昭和16年入門の金馬は、戦時中の落語界を知る唯一の証人である。「一日でも長く高座に」が演芸ファンの総意である。この6月には、「『金馬』の名跡を息子の金時に譲る」と発表したが、「三越」で大作「らくだ」を演じるなど、現役続行に意欲を見せている。新たな歴史を作ろうとしている金馬から目が離せない。

19/7/6(土)

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