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水先案内人のおすすめ

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演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

劇団文化座『ビルマの竪琴』

来年創立80周年を迎える劇団の記念第一弾が原作・竹山道雄、演出・鵜山仁の『ビルマの竪琴』だ。文化座は日本人が何をしてきたか何をすべきかを問い掛けてきた良心の劇団。竹山が実在した日本兵をモデルに児童向けに書いたこの作品は市川崑監督が昭和31年(1956)に映画化し、主人公・水島上等兵を安井昌二、隊長の井上を三國連太郎が演じた。日本兵の霊を慰めるため現地に残り、青年僧となった水島上等兵の肩には、同僚らが「水島、ニッポンへ帰ろうよ」と覚えさせた青いインコ。ビルマ伝統の竪琴を演奏する場面で映画を観た多くの人は皆泣いた。水島上等兵には藤原章寛、隊長・西本は白幡大介が演じる。旧ビルマは現ミャンマー。国民が弾圧されているミャンマーに向けて俳優陣は合唱のハーモニーを届けるのだろう。

21/4/10(土)

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