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東条 碩夫
音楽評論家
東京二期会オペラ劇場「サロメ」
19/6/5(水)~19/6/9(日)
東京文化会館 大ホール
後期ロマン派の巨匠R・シュトラウスの、濃厚で激烈な音楽にあふれたオペラ『サロメ』が上演される。ダブルキャストで、サロメ役は森谷真理と田崎尚美が日替わりで歌い演じ、オペラの指揮では定評のあるセバスティアン・ヴァイグレの指揮と、馬力の点では国内随一の読売日本交響楽団の演奏だから迫力も充分のはず。 二期会は8年前にもコンヴィチュニーの演出でこの『サロメ』を制作しているが、今回のウィリー・デッカ―の演出はあんな過激なものではなく、「月光の下で繰り広げられる心理劇」のような舞台だから、怖れずに安心して観に行けるだろう。ただしラストシーンだけはオリジナルのト書きとは異なって一捻りされており、このへんはお楽しみだ。
19/5/30(木)