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日本で(多分)一番多くの映画を観る(年間800本!=新作、旧作も入れると…)映画評論家

野村 正昭

映画評論家

《松竹ブロードウェイシネマ/『パリのアメリカ人』》

作品賞を含むアカデミー賞主要6部門を受賞した、ジーン・ケリー主演の名作『巴里のアメリカ人』(51) のブロードウェイ舞台版、いわゆるパブリック・ビューイング。半世紀以上もの時の流れは、巴里からパリへと表記のちがいにも明らかだが、1945年のパリを舞台に、画家をめざす青年と美しいダンサーの出会いという設定は変わらず、ジョージ・ガーシュウィンの名曲も懐かしい。目を見張ったのは、マダム・ボーレル役のジェーン・アッシャーだ。彼女、イェジー・スコリモフスキー監督の傑作『早春』(70) のヒロインではないか。老いたとはいえ、面影は残っていて、ここで再会できるとは!『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(14) に、もうひとりのわが青春のヒロイン、『美しき冒険旅行』(71) のジェニー・アガターが出ていたのを観た時と同様の感慨を覚えた。

21/10/13(水)

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