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水先案内人のおすすめ

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いつも劇団四季と宝塚と歌舞伎を上演中の劇場にいます

原田 順子

演劇ライター

歌舞伎座『七月大歌舞伎』

昼の部、新歌舞伎十八番の内『高時』は、市川右團次が大役高時をつとめます。自身3度目の高時役だと思いますが、歌舞伎座で演じるのは初めてです。十七世市村羽左衛門が当たり役としていたもので、時の執権北条高時が烏天狗たちに翻弄される様子を、80歳を超えた羽左衛門が、年齢を感じさせない動きで演じていたのが思い出されます。 史実に忠実に作ることを目的としたため、どうしてもエンタテインメント性が薄くなりがちの“活歴物”のひとつですが、この作品は、天狗たちが飛び回るのに、ターザンのようなロープや、空中ブランコのような仕掛けが使われるなど、とても面白い作品です。 このほかに昼の部では、市川海老蔵が外郎売実は曽我五郎時致を演じる歌舞伎十八番の内『外郎売』で、海老蔵の長男堀越勸玄が貴甘坊役で早口の言立てをつとめるのも話題になっています。父親が7歳で挑戦した成田屋の家の芸に、6歳で挑む勸玄君、頑張ってほしいですね。

19/6/29(土)

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