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水先案内人のおすすめ

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生きのいい日本映画を中心に、大人向け外国映画も

平辻 哲也

1968年生まれ 映画ジャーナリスト

さよならくちびる

秦基博が主題歌「さよならくちびる」を、あいみょんが挿入歌「たちまち嵐」「誰にだって訳がある」を提供した音楽映画。人気デュオの「ハルレオ」のハル(門脇麦)とレオ(小松菜奈)がローディ兼マネージャーのシマ(成田凌)とともに、解散ツアーに出る……。 売れっ子アーティストと今をときめく若手実力俳優のコラボレーション。このパッケージはメジャー級なのだが、いい意味でインディーズぽさがあるのは、原案・脚本・監督が『月光の囁き』などで知られるインディーズ出身の塩田明彦氏だからか。 物語の後半、シマが消えるシーンは、「成田凌のスケジュールの都合」という大人の事情か、と勝手な想像をめぐらしてしまうのだが、そんな荒っぽさも許せるのは、「ハルレオ」とシマの3人がほっておけないような魅力があるからだ。ものすごくいと愛おしいのだ。なにしろ歌がいい。歌声がいい。自分のプレイリストでは「ハルレオ」の楽曲がヘビーローテーションでかかっている。

19/5/30(木)

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