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水先案内人のおすすめ

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いつも劇団四季と宝塚と歌舞伎を上演中の劇場にいます

原田 順子

演劇ライター

令和2年11月歌舞伎公演

【第一部】『平家女護島-俊寛-』 新型コロナウイルス禍で、先月9ヶ月ぶりに、通常の歌舞伎公演を再開した国立劇場。普段は通し狂言が多い劇場ですが、このご時世、さすがに4時間を超える公演は難しく、時間を短縮するため、二部制で各部2時間半ほどの上演となり、逆に気軽に観に行けたという人もいると思います。私も尾上菊五郎の絶品の『魚屋宗五郎』を堪能しました。 11月も引き続き二部制で、第一部は、中村吉右衛門が、当たり役の1つ俊寛を務める『平家女護島(へいけにょごのしま)-俊寛-』です。 今回は、もっとも有名な「鬼界ヶ島の場」だけでなく、前段に当たる「六波羅清盛館の場」が序幕として付いているので、都で夫を待つ俊寛の妻東屋(尾上菊之助)が、平清盛(吉右衛門二役)に言い寄られて自害する様子も描かれ、妻のいない都に戻る気持ちを失って島に残ろうとする俊寛の心の動きが、よりわかりやすくなると思います。 ほかに、能登守教経に中村歌六、海女千鳥が中村雀右衛門、丹左衛門尉基康は二役で菊之助、瀬尾太郎兼康が中村又五郎、丹波少将成経が中村錦之助という顔ぶれです。

20/10/30(金)

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