Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

「クラシックソムリエ検定」編集長にしてピアノのスペシャリスト

高坂 はる香

音楽ライター

リュカ・ドゥバルグ(ピアノ)/異才たちのピアニズム 7

去る6月、ロシアで第16回チャイコフスキー国際コンクールが行われたばかりですが、前回4年前の第15回のコンクールで第4位に入賞し、しかしその順位が充分でないとする批評家から特別賞を授与されたのが、リュカ・ドゥバルグです。実際その後、アメリカの大手マネジメント会社、コロンビア・アーティストやレコード会社のソニーと契約するなど、才能があれば順位は関係ないとばかりに、音楽業界から注目されている存在です。   一時期はピアノから離れ、大学で理学と文学を学んだのち、師となるレナ・シェレシェフスカヤとの出会いで再びピアノの道に戻ったという異色の経歴の持ち主。その経歴のとおり演奏も自由で個性的です。ちなみに今回のチャイコフスキーコンクールでやはり個性的な演奏を披露して優勝し、全部門のグランプリとなったアレクサンドル・カントロフ(著名なヴァイオリニスト、ジャン=ジャック・カントロフの息子さん)も、このシェレシェフスカヤ先生のお弟子さんです。   さて、そんなドゥバルグのリサイタル。今回の演目は、スカルラッティのソナタ、メトネルのピアノソナタ第5番、そしてリストの「ダンテを読んで」というもの。シンプルな作品からドラマティックなストーリーを持つ作品まで、幅広いスタイルの音楽でドゥバルクの個性を楽しむことができそうです。

19/7/12(金)

アプリで読む