Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

王道をゆく日本映画を中心に、問題作、旧作日本映画も

大高 宏雄

1954年生まれ 映画ジャーナリスト

第五福竜丸

特集上映「戦後独立プロ映画のあゆみー力強く」7/1(日)〜9/8(土)で上映 日本人にとって、これほど絶望的な話の展開、結末があろうか。1954年3月、南太平洋のビキニ環礁で米国の水爆実験により被ばくした静岡県・焼津の漁船、第五福竜丸の悲劇を描く本作は、恐ろしいまでに日本という国家、日本人という国民の無力感を露にする。米国側から、モルモットのように扱われる漁民たちだが、とくに宇野重吉演じる無線長が話の中心となるにつれ、医師、焼津の人たちをはじめとする多くの国民の励まし、慈しみの言葉と行動で画面が溢れかえる。そのことが感動もさせ、映画の最大の観どころとなるが、それが感傷主義、問題のすり替えとし...

18/8/11(土)

アプリで読む