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笠井 信輔

1963年生まれ フリーアナウンサー

キネマの神様

映画ファン必見の一作。 今年90歳になる山田洋次監督が映画撮影所を舞台に小津安二郎監督などが活躍した映画黄金期を楽しく活写した感動作だ。60年前の日本映界の状況が勢いよく描かれ、そこには当時、助監督だった山田監督の本音も織り込まれていて面白い面白い。さらに劇中劇として登場する当時の日本映画の再現があまりにも見事で感心してしまう。今に伝えようと言う山田監督の使命感もあるのだろう。だからより迫力がある。しかし物語の生命線はあくまでも年老いた元映画監督(沢田研二)と妻(宮本信子)の夫婦愛である。涙なしには観られないクライマックスに、これは山田監督の今は亡き奥様に対するラブレターなのではないかと強く感じた。

21/8/1(日)

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