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水先案内人のおすすめ

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映画と気になることをイラストで紹介!

高松 啓二

1958年生まれ イラストレーター

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男

「化学を通じてより良い生活を」化学企業デュポン社のスローガンだ。本作は巨大企業の公害を告発した弁護士ロブ・ビロットの実話の映画化。1998年ウェストバージニアの農場で190頭の牛が死亡した。農場主はデュポンの工場が原因だと弁護士のロブに助けを求めるが……。フライパンに使われるテフロンは戦争中に生まれ、家庭用品にも利用された。しかし、製造過程でPFOAと呼ばれる有害物質が使用され、現在では厳しい制限がかけられている。デュポンはその危険を知りながら莫大な利益をあげていたのだ。ロブは実直な弁護士で派手なパフォーマンスもなく、淡々と証拠を積み上げていく。中盤で真相が明らかになるものの、ここから膨大な時間と労力をかけて人体への影響を立証していく。しかし、あらゆるプレッシャーにロブは過労で入院してしまう。それでも諦めずに裁判に立ち続ける。真実を通じてよりよい正義感を持つ弁護士が人々を救うのだ! 観賞後、フライパンの表示を確認したのは言うまでもない。

21/11/26(金)

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