ロマン派を代表するピアニストにして作曲家クララ・シューマンの生誕200年は、今年のクラシック界の大きなトピックの1つだ。しかも200歳の誕生日当日にあたる9月13日に行われる「バースデー・コンサート」となればこれは気になる。 当日は、晩年のクララが愛用した「グロトリアン・スタインヴェッグ」ピアノが用意され、彼女と同時代に活躍した伝説の名手ヨアヒム愛用のストラディヴァリウスとの共演が予定されるというのだから興味深い。シューマン、ブラームス＆パガニーニなど、クララゆかりの作品のほか、クララ自身の作品も楽しめるこのメモリアルコンサートは、女性が活躍しにくい時代に一時代を築いた天才音楽家の真価を知る上でも貴重な機会に違いない。

19/8/31(土)