2004年のTVアニメ放送から15周年を迎えた『巌窟王』が舞台化。 フランス文学の古典名作『モンテ・クリスト伯』（アレクサンドル・デュマ著）を原作とし、大胆に幻想の未来都市パリを舞台にした復讐のパンク・オペラとして描かれ、当時視聴者に強烈な印象を残したアニメ『巌窟王』。 メインキャストに橋本祥平、谷口賢志を抜擢し、脚本・演出は開幕ペナントレースの村井雄が務める。 私が観ている村井氏の作品がコメディばかりなので、あの『巌窟王』をどんな世界観にするのか想像がつかないのだが、協力者のドラマターグとして、ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズの脚本を手掛ける御笠ノ忠次が入っているので、約2時間の中に上手くドラマをまとめてくれるのではないだろうか。 そして、アニメ『巌窟王』企画原案・キャラクター原案・監督の前田真宏が「パース感の消失した、全てが書き割りのような。グラフィックとしての美観のみがレイアウトを決定するような『電気紙芝居』」と表現しているように、その映像美が特徴的な原作なので、衣装や美術、映像演出など、ビジュアルにも期待したい。

19/12/13(金)