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演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

『モダンボーイズ』

吉川英治文学新人賞を受けたばかり、NEWSの加藤シゲアキが約3年半ぶりの舞台で主演するのが『モダンボーイズ』。作家デビューから10年目。ジャニーズ所属タレントの文学賞受賞は初。アイドルとしての受賞も初の快挙だった。受賞作「オルタネート」は青春群像作。横内謙介・作『モダンボーイズ』もまた青春群像劇だ。物語の時代は日中戦争直前、浅草のレビュー小屋。加藤の役は青森出身でプロレタリア革命を志す学生・矢萩奏。警察に追われて、道化に扮装。歌と踊りを披露するのが見どころだ。この役は1994年、木村拓哉が演じていた。「自分らしく生きるとは何か。情熱をもって演じ切りたい」とコメントしている加藤。新人賞受賞後の初の主役舞台。まさにこれ以上ないタイムリーな上演になる。

21/3/17(水)

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