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水先案内人のおすすめ

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演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

『十二人の怒れる男』

舞台の法廷ものなら、これ。レジナルド・ローズの傑作である。劇団、プロデュース公演などで何回観ただろう。配役が変わると作品も生まれ変わる。父親殺しの罪で裁判にかけられた17歳の少年。有罪か無罪か。12人の陪審員は有罪11対無罪1。議論というか討論というか、激しく罵り合う会話劇だ。陪審員8番。有罪11と立ち向かう。鋭い観察力、相手をへこます雄弁術。演じるのが堤真一。映画で演じた名優ヘンリー・フォンダに迫りたい。自信家の4番が石丸幹二、息子との関係に悩む3番が山崎一。私の注目は年長の9番、青山達三。6番の梶原善も楽しみ。英国人演出家のリンゼイ・ポズナー、彼が連れてきた衣装・美術のピーター・マッキントッシュにも期待したい。

20/8/22(土)

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