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クラシック、歌舞伎、乱歩&横溝、そしてアイドルの著書多数

中川 右介

1960年生まれ、作家、編集者

クリムト エゴン・シーレとウィーン黄金時代

映画『アマデウス』を模して始まり、最後にまたモーツァルトのレクイエムが流れる。 ベートーヴェン、マーラー、シェーンベルク、リヒャルト・シュトラウス、ヨハン・シュトラウスと、ウィーンにゆかりのある大作曲家たちの作品が全編に流れ、彼らについても語られるので、「音楽映画」の要素も強い。クラシック音楽ファンも、お見逃しなく。 その一方、邦題から予想される「クリムトの伝記映画」としての要素は少ない。むしろ、シーレのほうが印象に残る。この2人を中心にした、19世紀末から20世紀初頭のウィーン芸術界全般が描かれ、「時代」と「ウィーン」が主人公と言っていい。 もうひとりの重要人物がフロイトで、彼と芸術家たちを結びつけるのが、「性」への意識。 クリムトとシーレの死後、20世紀美術は、大転換へと向かうが、彼らの時代にその萌芽があることが、改めて認識される。 かなりの情報量なのに、90分前後。実にうまくまとめられている。

19/6/4(火)

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