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歯に衣着せない辛口コメントが人気のクラシック業界ご意見番

東条 碩夫

音楽評論家

東京交響楽団「第九」2020

東京交響楽団には、人気の音楽監督ジョナサン・ノットが久しぶりに復帰して、年末の「第9」を指揮する。 意欲的なレパートリー開拓で聴衆の支持を集めるノットは、さる7月の定期公演を、「映像によるリモート指揮」という奇想天外の手法で成功させたが、今回はいよいよ再び生身で登場してくれるわけだ。協演の声楽陣は新国立劇場合唱団、ジャクリン・ワーグナー、中島郁子、笛田博昭、リアン・リ。 外国人指揮者の音楽の特徴のひとつは、そのメリハリの強さにある。鋭いアクセント、際立つリズム感、大きなダイナミックス(強弱の対比)──このような演奏の特徴が、ベートーヴェンの宇宙的に巨大な「第9」の音楽を、どのような凄さで再現するか、想像するに難くはない。単なる娯楽的な「年末の行事」をはるかに超えた、充実した音楽体験としての「第9」が聴けるのではないかと思う。

20/12/20(日)

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