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木谷 節子

アートライター

塩田千春展:魂がふるえる

赤や黒の糸を張り巡らせた、壮大なインスタレーションが知られる現代美術家・塩田千春(1972-)の、東京初、過去最大級の個展。無人の船に結び付けられた赤い糸が、展示空間を埋め尽くす《不確かな旅》や、実際に廃棄された無数の窓枠を使った《内と外》など、「不在のなかの存在」をテーマにしてきた彼女のスピリチュアルな作品が、森美術館の巨大空間に展開する。現在塩田は、一昨年に再発したガンと闘病中なのだという。自らの生や死の問題に否応なく向き合い、深い葛藤を抱えて制作に挑む気持ちは、私たちには計り知れない。まさに魂が震えるような、言葉にならない感情から生まれた塩田の作品群は、観る者の心を強烈に揺さぶってくるに違いない。

19/6/20(木)

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