これは、新しい！　 ネットゲームの “おじさんゲーマー（しかも定年間際）” を物語の中心に据えた初めての映画ではないだろうか？ 退職後、ぶらぶらしている堅物で会話下手なオヤジ（吉田剛太郎ハマリ役！）にネットゲーム『ファイナルファンタジー』を紹介し元気づけようとする息子（坂口健太郎）の奮闘記だ。ゲーム上では参加者は匿名なので、父は息子と知らずに同じチームで怪物退治をすすめてゆくのがカギ。 驚いた。こんな世界が存在するんだ！と……。子供の頃にディズニーランドに初めて行ったときのような感覚を覚えた。 匿名だからこそ生まれる特別な絆に、TVゲームの有害性ばかり考える親世代（私）は気づかされ、若い世代（我が息子たち）は大いに共感する。不覚にも涙した。元は深夜ドラマ！　侮れない。

19/6/18(火)