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水先案内人のおすすめ

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話題作、アート系作品を中心に

恩田 泰子

映画記者(読売新聞)

第33回 東京国際映画祭

『カム・アンド・ゴー』 11/1(日)東京国際映画祭 EXシアター六本木、11/6(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて上映 東京国際映画祭公式サイトにてチケット発売中 https://2020.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3301TKP08 大阪キタを舞台にしたアジア人たちの群像劇。中国からの団体旅行客、一人旅の台湾(演じるのは李康生)、一旗あげようと韓国から来た女性たち、ネパールの難民、ミャンマー人留学生、ベトナム人技術研修生、マレーシアのビジネスマン、そして日本人たち……。みんな「隣人」のことを知らない。日本人同士でも、家族でも。それってどういうことなんだろう。何が希望を、何が絶望を生むのだろう。 国境を越えて撮り続けるマレーシア人監督、リム・カーワイは、勝手知ったる大阪を「俯瞰的、総合的」にではなく、間近な目線で個別的に見つめながら、大阪の、日本の(コロナ前の)「今」を活写、作品に閉じ込めた。プレス向け試写で、こういう「日本映画」が観たかった、と感じた、広く深いまなざしを持った快作だ。

20/10/29(木)

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