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植草 信和
1949年生まれ フリー編集者(元キネマ旬報編集長)
昭和の銀幕に輝くヒロイン 第90弾 草笛光子
18/10/21(日)~18/12/26(水)
ラピュタ阿佐ヶ谷
『沙羅の門』 特集上映『昭和の銀幕に輝くヒロイン 第90弾 草笛光子』ラピュタ阿佐ヶ谷で、12月20日から12月26日まで上映。 久松静児監督の『警察日記』『南の島に雪が降る』はよく知られているが、『沙羅の門』も久松静児らしい佳作。原作は水上勉の同名小説。琵琶湖にほど近い禅宗の寺を舞台に、煩悩の深い住職・森繁久彌、禅宗のしきたりで正式の妻になれない住職の後妻・草笛光子、ふたりに反抗して恋の遍歴を重ねる女子大生の娘・団令子の三人が、“戒律”という規範のなかで煩悶する姿を描いている。 禅宗の寺の広い建物内部の空間と沙羅の樹(白い花がジャスミンにも似た香りを放つ、という)が、ドラマに奥行きをあ...
18/12/13(木)