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水先案内人のおすすめ

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いつも劇団四季と宝塚と歌舞伎を上演中の劇場にいます

原田 順子

演劇ライター

宝塚歌劇花組 神奈川芸術劇場公演 プレイ『銀ちゃんの恋』~銀ちゃん、本日も反省の色なし~ -つかこうへい作「蒲田行進曲」より-

花組の水美舞斗が主演する『銀ちゃんの恋』が、8月16日、KAAT神奈川芸術劇場で初日を迎えます。 原作はつかこうへい作『蒲田行進曲』。深作欣二監督の映画や、つかさん自身が演出した舞台でも有名ですが、「まさかあの『蒲田行進曲』を宝塚が上演するとは!」と、1996年の月組初演時には、懐疑的な意見も含めてかなり話題になり、宝塚ファン以外にも注目されました。 しかし、映画スターの銀ちゃんを演じた当時の月組トップスター久世星佳と、落ち目の女優小夏役のトップ娘役風花舞、そして銀ちゃんに憧れる大部屋俳優ヤス役の汐風幸という3人の芸達者を中心とした、出演者全員による突き抜けた芝居で大ヒット。東京公演では、美貌で知られていた檀れいが、ヤスの兄嫁玉美役で、驚きのメイクで登場して笑いを誘い、その体当たりの演技に感心した記憶があります。 08年と10年には大空祐飛による再演も人気を博し、ついに今回、水美舞斗による3代目の銀ちゃんが誕生することになりました。自分が目立っていないと機嫌が悪い銀ちゃんこと倉丘銀四郎(原作は倉岡銀四郎)を、水美がどんな演技で魅せてくれるか。そして入団3年目で小夏に抜擢された星空美咲と、ヤス役の飛龍つかさにも期待したいと思います。

21/8/16(月)

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