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木谷 節子

アートライター

キスリング展 エコール・ド・パリの夢

エコール・ド・パリを代表する画家キスリング(1891-1953)の、日本では12年ぶりとなる本格的な展覧会。1920年代には「モンパルナスのプリンス」と呼ばれ、時代の寵児となったキスリングの作品は、明るく透明感のある色彩や、遠くを見つめるアンニュイな人物像などが特徴的。花の静物画などは、絵具をチューブから直接カンヴァスに塗りつけていたそうで、彫刻のようなマチエルの迫力は満点だ。ユダヤ系の彼はナチスを批判して死刑宣告を受け、アメリカに亡命、その後も同胞を支援し続けた。日本ではどうしても「エコール・ド・パリの画家の1人」という扱いになりがちなキスリング。そんな彼を、画業から人柄まで一個人として知ることができる、重要な機会である。

19/5/11(土)

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