評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!
劇場に年に数回しか行かないよ、という人に観てもらいたい作品を中心に
よしひろまさみち
オネエ系映画ライター
空母いぶき
19/5/24(金)
TOHOシネマズ 日比谷
正直、こういう映画だとは思っていないで観たのでビックリ。右だ左だ、と、国際関係においての国民感情が単純に両極化しているようにみえる今、この作品は今あるべき中道といえる秀作。 安易な好戦心や偏見が国を間違った方向へ導く可能性がある、というのは、これまで戦争映画ジャンルで無数に描かれてきた。だが、第二次世界大戦以降、戦争を経験していない日本の一般市民レベルにおいては、その意識すら軽んじられている。そこに釘を刺すメッセージが大量に込められているのが本作。反戦、非戦ではなく、好戦なんてもってのほか。平和を考えるために作られた作品だということを、観賞後にかみしめるはず。
19/5/20(月)