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水先案内人のおすすめ

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テレビプロデューサー テレビは見ずに演劇、映画、コンサートばかり足を運んでいる

波多野 健

1954年生まれ プロデューサー(イースト・エンタテインメント)

ミアとホワイトライオン 奇跡の1300日

南アフリカを舞台にした、白人の4人の家族の話。父はライオンや象などの動物を育てて売っている。そこに生まれたばかりのホワイトライオンがやってきて……。この映画のすごいのは、そこから3年後まで、すべてCGなどを使わずに実写で撮っているということ。子供ふたりはこのライオンが子供の頃から一緒に過ごしてきた。だから自然に同じ場所にいるが、普通はとても危険だという。スタッフも逆に檻に入って撮影したりという苦労があったらしいが、そんなことを全く感じさせないほど、人間とライオンがみごとに共存している。映画のテーマは人間の楽しみのために動物を殺すという“トロリー・ハンティング”が今でも行われていることに対する抗議も込めて、動物の尊厳について問うている。ライオンがすごくいい“芝居”をしていて、それにも感動する。とても、お薦めです。

21/2/22(月)

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