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水先案内人のおすすめ

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落語を中心に、講談、浪曲など演芸を長く担当。著書、編著も多数。

長井 好弘

演芸ジャーナリスト、読売新聞編集委員

第740回 東京落語会

コロナ感染拡大で、老舗のホール落語会は従来どおりの開催が難しくなり、「無観客で」「しばし中断を」など、対応に苦慮している。東京落語会は昨年末から、それまでの「夜一回公演」を「昼夜二公演」に変更し、各回の落語の本数を減らして二時間に短縮した。どんな形であれ「継続」はありがたい。それでも夜公演は観客動員が難しいと聴くが、番組内容は充実している。今回は「チョイ悪落語」が並んだ後半が楽しい。柳家喬太郎の『紙入れ』は、この演者独特の色気と遊び心が入り混じって、「いやらし面白い」仕上がりに。トリの入船亭扇遊は町内の若い衆が廓で無銭飲食をする『突き落とし』を、おおらかに笑い飛ばす。素通りするのは惜しい会だ。

21/2/5(金)

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