BBCヤング・ミュージシャン・オブ・ザ・イヤーに選ばれている若手には、いいピアニストが潜んでいる、たとえ日本での知名度がまだ高くなくとも。近頃、マーティン・ジェームズ・バートレットさんも受賞者だと知って、その考えを強くしました。 私が初めてバートレットさんの演奏を聴いたのは、2017年6月のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールでのこと。ファイナル進出は果たせませんでしたが、伸びやかで個性的な演奏、さらに、ステージに出てきてからなかなか椅子の高さが定まらずにエヘヘと笑ってみせるそのチャーミングな仕草もあって（あの緊張する場面ですばらしい余裕）、聴衆からかなりの人気を集めていました。実際、にこやかで朗らかな雰囲気がそのまま音楽に出ているような方。 　 その時すでに、2018年3月東京交響楽団との共演が決定していた彼。今回は定期演奏会に再登場となります。指揮者はマーク・ウィグルスワースさん、演目は、モーツァルトのピアノ協奏曲第24番です。

19/11/30(土)