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映画史・映画芸術の視点で新作・上映特集・映画展をご紹介

岡田 秀則

1968年生まれ、国立映画アーカイブ主任研究員

日本・ポーランド国交樹立100年記念 ポーランド・ポスター展

今年は日本とポーランドの国交樹立から100年ということで、さまざまな分野でポーランド文化を紹介する企画が行われているが、欠かしてはならないのがポスター・グラフィックである。その期待通り、東欧・中欧の現代アートに強い神奈川県立近代美術館の葉山館が、気合の入ったポスター展を開催している。 演劇、美術展、サーカス、スローガンなどポスターの扱う対象は多彩だが、もちろん映画ポスターもある。ベルトルッチの『暗殺の森』(同展では映画の日本公開題よりポーランド題の翻訳を優先する方針なので『同調者』として紹介)、ベルイマンの『叫びとささやき』(『ささやきと叫び』)、タヴィアーニ兄弟の『父/パードレ・パドローネ』(『父の力で』)、ジェーン・フォンダ主演の『コールガール』などがあるが、どれも当の映画を爽快に追い抜いてしまう斬新さで、笑いを誘うものさえある。もはや宣伝を超えてしまっているのがポーランドのポスターの真髄なのだ。6月23日まで。

19/6/9(日)

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