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エンタテインメント性の強い外国映画や日本映画名作上映も

植草 信和

1949年生まれ フリー編集者(元キネマ旬報編集長)

尾けろ!張り込め!推理しろ! 昭和の刑事が見た風景

『東京アンタッチャブル』10/18、10/23 新文芸坐 「尾けろ!張り込め!推理しろ! 昭和の刑事が見た風景」(10/17〜28)で上映 『東京アンタッチャブル』が作られた1962年、アメリカの犯罪実録ドラマの草分けとして高く評価されたテレビ・ドラマ『アンタッチャブル』が、日本でも爆発的にヒット。1961年から64年までオンエアされていた。“アンタッチャブル”は流行語になり、FBI特別捜査班のエリオット・ネスとギャングの帝王アル・カポネの名が我が国にも定着した。 ジャンル的にいえば単なる“刑事映画”に過ぎない本作に“アンタッチャブル”と命名されたのは、そんな背景によるもの。 前説が長くなったが、『東京アンタッチャブル』というタイトルが付く映画は、3作作られた。本作はその1作目(村山新治監督/1962年)。2作目は『東京アンタッチャブル 脱走』(関川秀雄監督/63年)、3作目は『東京アンタッチャブル 売春地下組織』(飯塚増一監督/64年)。 前2作は三國連太郎と高倉健、3作目は大木実と千葉真一の刑事が主人公だからシリーズとは言い難い。共通点は、タイトル名と『七人の刑事』や『警視庁物語』で得難い才能を発揮した長谷川公之が3作の脚本を担当していることだけだ。 宝石店を襲撃して多量の宝石を強奪した犯人(丹波哲郎)を追う捜査主任の西山(三國)と部下の原田(高倉)。終盤、犯人を倉庫に追い詰めてからのアクションに、村山監督らしいキレの良さがある。

19/10/13(日)

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