Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

水先案内人のおすすめ

評論家や専門家等、エンタメの目利き&ツウが
いまみるべき1本を毎日お届け!

演劇鑑賞年間300本、記者歴40年のベテラン

大島 幸久

演劇ジャーナリスト

『首切り王子と愚かな女』

期待の劇作家・蓬莱竜太の作・演出『首切り王子と愚かな女』は奇妙な寓話仕立ての新作である。 “ミュージカル界のプリンス”と呼ばれて久しい井上芳雄が扮するのは架空の王国ルーブ国の第二王子トル(と、いかにも首を取る命名か)。この王子は、癇癪持ちで自分勝手。永久女王デンは、第一王子ナルが倒れてからは王国の統治能力を無くしていた。で、城に呼ばれたのが王子トル。使命に燃えて、何ということか反乱分子の首を次々と落としてしまうのだ。陰謀、裏切り、出世への欲望の渦の中で“王子井上”の演技が注目となる。これまでとは全く異質の役柄なのだ。 共演の伊藤沙莉は召使いとして仕えるヴィリ。城で耳にしたのは、歌う王子の声。ヴィリは王子の深く暗い孤独を見るのだが……というストーリー。他の共演者は若村麻由美、高橋努、太田緑ロランスら。 蓬莱は「今必要なのは『リアル』より『ファンタジー』なのかと。やったことのないことに挑戦してみたいと思っています」とコメントしている。

21/6/12(土)

アプリで読む