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「名画座かんぺ」発行人による極私的旧作邦画オススメ
のむみち
名画座かんぺ発行人
生誕100年 映画俳優 三船敏郎
20/10/2(金)~20/10/22(木)
国立映画アーカイブ
『妻の心』(10/4、16) 国立映画アーカイブ「生誕100年 映画俳優 三船敏郎」(10/2〜22)で上映。 喜代子(高峰秀子)は夫の信二(小林桂樹)と共に夫の実家の薬屋を営むがあまり上手く行っておらず、喫茶店に商売替えを考えていたところに、義兄の善一(千秋実)が東京での勤めを辞めて妻子連れで戻ってくる……。 これぞ成瀬映画の真骨頂! 筆者的には好きな成瀬映画リストの、かなり上位に食い込む作品です。いつだって高峰秀子はスゴいですが、本作でのデコちゃんの何気ない表情で表す細かい心理描写には唸らされること間違いなし。そして本作の見どころは……デコちゃんとの間にほのかなロマンスが生まれかける三船敏郎との胸キュンシークエンス! 黒澤映画での野生的な三船もいいけれど、実は本作や「下町」「東京の恋人」など、不器用で照れ屋で控えめな男役の三船にこそ胸ときめかす女性ファンがたくさんいるんです。 将来への希望を感じさせつつ、日常が続いていくラストも実に素晴らしい。蛇足。小林桂樹と千秋実の兄弟役が、あまりに完璧なキャスティング(笑)。
20/9/27(日)