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クラシック、歌舞伎、乱歩&横溝、そしてアイドルの著書多数

中川 右介

1960年生まれ、作家、編集者

夏への扉 ―キミのいる未来へ―

アメリカで1950年代に書かれたSFの映画化。 原作は、SFだが、はるかな未来とか大宇宙が舞台ではなく、人物も超能力者でも異星人でもなく、普通の青春小説に近いもの。 日本では、SFのオールタイム・ベストテンに必ず入る人気のある作品。私も高校時代に初めて読んで、お気に入りのSFのひとつなので、日本で映画化されると知ったときは、「あの名作が汚されるのではないか」と不安だった。 舞台を日本にして時代設定もずらしているが、基本的なストーリーは同じで、日本的湿っぽさもなく、原作のファンとして、がっかりはしなかった。 SF的なのは冷凍睡眠とヒューマノイド(藤木直人が好演)が実用化されているのと、過去にしかいけないタイムマシンがあることくらいなので、SFが苦手な人でも、青春映画、恋愛映画として楽しめるだろう。

21/6/15(火)

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