ベートーヴェンイヤーの最後を締めくくるかのような注目公演といえば、バッハ・コレギウム・ジャパン（BCJ）による「運命」と「ハ長調ミサ曲」がその筆頭だ。 バッハ演奏の世界的演奏団体としてその名を知られるBCJの勢いは、今やバロック時代を超えて古典派のベートーヴェン作品にまで影響力を及ぼしている。その最大の魅力はベートーヴェンの時代に使われていた楽器による鮮烈なアンサンブルだろう。疾風怒濤感満載の「運命」の迫力やいかに!? さらには、そこに磨き抜かれた合唱を加えた「ハ長調ミサ曲」の深遠な世界が心にしみること間違いなし。 今や世界のマエストロとなった鈴木雅明率いるBCJは、クラシック界の「台風の目」となる勢いだ。

20/11/21(土)